
さとると英語の方程式 第6話
「“英語の感覚”は音から来る?」
〜さとる、シャドーイングに挑戦〜
土曜の午前中。
さとるは自習室のリスニングコーナーにいた。
(さとる・心の声)
「読めるようになってきたけど、リスニングはまだ自信ない…
音が流れると、全部一瞬で消えてしまう」
そんなとき、アキ先生がイヤホン片手に近づいてきた。
アキ先生:
「さとる、“音で英語をつかむ”練習、やってみないか?」
さとる:
「音…ですか?」
アキ先生はスマホを取り出し、短い英文音声を再生した。
This is the reason why I decided to try a new method.
アキ先生:
「今の文、音声に続いてマネしてみて。“真似”でいいから。
意味を考えずに、“音のリズム”をとらえるつもりで」
さとる:
「……えっと、This is the reason… why I decided… to try a new method」
アキ先生:
「お、悪くない。今のが“シャドーイング”ってやつだ。
聞こえた英語を、そのまま“なぞる”練習。これを繰り返すと——
英語が“音”と“意味”で、つながってくるんだ」
さとる:
「……日本語に訳さずに、言ってることが“感じられる”ってことですか?」
アキ先生:
「その通り。
英語って、音のかたまり=意味のかたまりなんだ。
だから、“耳”で英語の順序とリズムに慣れてくると、
だんだん英語が“聞こえる”じゃなく、“わかる”になる」
(さとる・心の声)
「読めた文が、聞けるともっと嬉しいかも。
聞けるようになると、英語が“生きてる”感じがする」
目を閉じて、もう一度イヤホンを耳に当てた。
今度は、少しだけ英語の“景色”が見える気がした。(つづく)
Key Point(直聞直解の視点)
英語は 「音のかたまり」=「意味のかたまり」。
「聞こえた通りに声に出す」シャドーイングは、英語のリズムと意味をつなぐ練習。
直聞直解では、「聞くこと」も「訳さず理解する」第一歩。
【次回予告】(全12話)
第7話「“読める”と“聞ける”はどう違う?」
〜さとる、理解の“速さ”に気づく〜
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