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カテゴリー別アーカイブ: ★響の音と英語 Vol.2

響の音と英語・珠玉の金言集10

響の音と英語・金言集イラスト

響の音と英語・珠玉の金言集10(Vol.1~Vol.2)

『響の音と英語』は“感じる英語”の原点にして結晶”とも言える物語。
そして、武蔵ゼミナール大学受験英語の実際の授業・人生・哲学が深く溶け込んでいるからこそ、響の一言一言が“金言”として光ります。

この金言集10を通して、もう1度「響の音と英語」の物語を思い出していただけたら、皆さまの英語学習にも一層の弾みがつくことでしょう!

 


 

Vol.1では
リズム・音・ジャズチャンツとの出会いを通じて、
「英語は音楽だった」と“直感”が開かれ──

Vol.2では
チャンク、語順訳、スラッシュ、空読み禁止など、
“直感”が“確信”へと成長していくプロセスが描かれています。

 


 

そのすべてを、金言集10に凝縮することで、
生徒の皆さんにも、保護者の方々にも、そして愛読者の皆様にも、短い言葉で「英語学習」の本質を伝えることができます。ぜひ、「響の音と英語・金言集10」をお楽しみいただきながら、「英語のまま理解する直聞&直読直解法」の真髄を感じ取っていただけたら幸いです!

 


 

①「訳してたら、いつまでも“音”が来ない。」

英語の“響き”を後回しにしていた自分に気づいた瞬間。
「英語を読むこと」と「英語を感じること」のズレが、ここで初めてはっきりした。

 


 

②「“意味のリズム”で読むと、英語は音楽だった。」

単語だけでなく、意味の流れに“リズム”があることに気づいた発見の一言。
英語は音楽のように、意味と音が一体となって流れていく。

 


 

③「英語の語順って、音楽で言えば“拍子”なのかもしれない。」

リズムを感じながら、語順で進む英語の感覚は音楽の「拍子」に似ている。
音大志望の響ならではの、鋭い言語感覚のメタファー。

 


 

④「“A HAT!”は、ただの帽子じゃない。“音のかたまり”なんだ。」

単語をバラバラに読むのではなく、音のチャンクとして捉える重要性に気づいた。
ジャズチャンツとの出会いが生んだ名フレーズ。

 


 

⑤「語順訳って、“音で感じる英文法”なんだね。」

文法を理屈ではなく“語順とリズム”で体に染み込ませる──。
音読を重ねたからこそ実感できた、生きた文法の感覚。

 


 

⑥「スラッシュを入れると、“意味の流れ”が見えてくる。」

チャンクごとに意味を区切ることで、英文が自然に読めるようになる。
音読と意味が結びついた「語順理解」の第一歩。

 


 

⑦「英語を声に出すって、音楽の“演奏”に似てる。」

意味を込めて音読することで、ただの読み上げが“表現”へと変わる。
音楽と英語の融合を体感した名セリフ。

 


 

⑧「“語順”という道を通らないと、英語は目的地に着かないんだ。」

語順無視の訳読では、英文の本当の意味にたどりつけない。
“語順=道筋”という気づきは、英語学習の地図を塗り替える。

 


 

⑨「空読みは、音楽で言えば“楽譜だけ見て弾いたふり”だよね。」

意味のない音読=空読みでは、何も伝わらない。
音楽家の目で見た「意味を込めること」の大切さがここにある。

 


 

⑩「意味が“音”に乗った瞬間、それはもう“英語を話してる”のと同じだった。」

読むことと話すことが、音と意味でつながった。
響が語感で英語を“使える感覚”に目覚めた、物語のクライマックス。

 

武蔵ゼミナール大学受験英語塾

 

 

 

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響の音と英語 Vol.2 第13話「響く、ということ」

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第13話「響く、ということ」

(放課後、音楽室の前の廊下。誰かの音読する声が響いてくる)
“Thi…s… is… the… rea… son… why…”

響(ひびき)
(心の声)
…なんだか、音がバラバラ。たぶん、私も最初はこんな感じだったかも」

(音読していたのは、吹奏楽部の後輩・由菜(ゆな)。手元には学校の英語プリント)

由菜
……やっぱり、難しいな。英語って、音が全部つながってて…怖いです」


「由菜ちゃん、英語の音読、練習してるの?」

由菜(少し恥ずかしそうに)
「はい…でも、なんか“音がぶつぶつ”になるっていうか…」
「言葉が…リズムに乗らないんです。吹奏楽ではテンポ取れるのに、英語だとダメで…」


(ふっと微笑む)
「その気持ち、めっちゃわかる。
私も最初、“英語の音痴”だったんだよ」

 


 

(別の日、塾の自習室。響は自分の「語順訳プリント」と「ジャズチャンツ音声」を持参し、由菜と向き合う)


「たとえばね、これ。“意味のかたまり”で読むって考えてみて」

響(リズムよく)
“This is the REAson / why I deCIDed / to TRY / a new MEthod.”

由菜(ゆっくり真似しながら)
“This is the… REAson… why I… deCIDed…”

(ふと目を見開く)

由菜
「あっ…なんか…音が、つながった…?」


「そう、それ! 音が“つながる”って、リズムが生まれたってこと。
音楽のフレーズみたいに、“英語の語順”でも意味がつながるんだよ」

由菜(驚いたように)
……すごい。英語って、こんなに音楽っぽいんですね」

 


 

(その日の帰り道。響とアキ先生が並んで歩いている)


「先生、今日ね、後輩にちょっとだけ英語のリズムを教えたんです。
なんか、自分の中で…“ああ、私はこれを学んできたんだ”って初めてわかった気がして」

アキ先生(優しく微笑みながら)
“響”って、まさに今の君にぴったりの名前だね。
君の声が、誰かの中に“響いた”んだよ」

響(小さく笑って)
……そうかも、ですね」

 


 

「誰かに響くって、こういうことなんだ。
音が、言葉が、伝わるとき、心も重なる。
英語も、音楽も、そして私の名前も——
きっと私は、こういう“響き”をずっと探してた。」【Vol.2 完】

 


 

 

―英語のリズムと語順との出会い―

響は「音楽で英語を感じ」、
英語を通して「音楽の言葉」と出会いました。

文法も単語も大事。
でも、それだけでは英語は“通じない”。

必要だったのは、「音のリズム」で感じ取る力。
そして、「語順」でイメージする読み方。

響が出会った直聞&直読直解法は、
150年続いた“訳読式”の壁を超える一歩となりました。

そして今、響はただの“学び手”ではなく、
誰かに“届ける側”へと変わろうとしています。

響のように、リズムで英語を感じ、意味を乗せて読める人が増えたとき、
日本の英語教育はきっと変わる。

静かに、でも確かに。
響の音は、次の世代へと伝わり始めています。

 

 

 

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響の音と英語 Vol.2 第12話「海外で響くリアルな英語」

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第12話「海外で響くリアルな英語」

(イギリスのカフェ。響はノートとペンを持ち、現地の友人たちと笑顔で話している)

響(心の声)
「ネイティブの英語は、本当にリズムと抑揚が命。まるでジャズの即興演奏みたいに自由で生きている。」

(友人のトムが話す)

トム
“So, what do you wear on your head when it rains?”(軽快なリズムで)


“A hat! And sometimes a hood.”(リズムを意識して)

(トムがニッコリ)

トム
“That’s perfect, Hibiki! You really got the rhythm!”

(嬉しそうに)
“Thanks, Tom! It’s like playing music with words.”

 


 

響は留学先で、英語の“本物のリズム”を肌で感じ取り、自分の表現力に磨きをかけていく。(つづく)

 

 

 

 

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響の音と英語 Vol.2 第11話「響く声、広がる世界」

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第11話「響く声、広がる世界

(文化祭の準備中。響はバイオリンの練習をしながら、英語の歌詞を口ずさむ)

響(心の声)

「言葉だけじゃなくて、音楽と一緒に英語を感じると、どんどん心に響いてくる。もっと多くの人に伝えたいな。」

(友達が近づいてくる)

友達
「響、最近すごく英語が上手くなったね!なんか楽しそう!」


「ありがとう!実は英語と音楽のリズムがピタッと合うって気づいたんだ。だから練習も楽しくて。」

(心の中で、アキ先生がにっこり微笑む)

心の中のアキ先生
「その調子だよ、響。言葉の壁を越えて、音楽のように英語を楽しめる日がきっと来る。」

 


 

響はこれからも「英語の音楽」を武器に、広い世界へと羽ばたいていく。(つづく)

 

 

 

 

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響の音と英語 Vol.2 第10話「リズムで描く新しい世界」

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第10話「リズムで描く新しい世界」

(響の自室。彼女はバイオリンを手に取り、英語のフレーズを口ずさみながら演奏を始める)

響(心の声)
「英語のリズムを感じながら弾くと、いつもの曲もなんだか違って聞こえる。まるで英語と音楽が一つに溶け合ってるみたい。」

(演奏を終えて深呼吸しながら)


「英語が苦手だった自分が、こんな風に音楽と繋がれるなんて…」

(そのとき、心の中でアキ先生の声が聞こえた)

心の中のアキ先生
「響、すごいね!君の英語はもう、ただの勉強じゃない。まるで表現そのものになっている。」


「ありがとうございます。英語が怖くなくなりました。音楽と一緒に楽しめるから。」

アキ先生
「それが本当の力だよ。英語は音楽と同じように、“感じて表現する”ものなんだ。」

 


 

響は新たな自信を胸に、これからも英語と音楽のリズムを探求し続ける。(つづく)

 

 

 

 

 

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響の音と英語 Vol.2 第9話「響のリズム革命」

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第9話「響のリズム革命」

(授業後の教室。響はヘッドホンをつけ、リズムに合わせて足を軽く踏む)

響(心の声)
「英語のリズムって、ただのアクセントじゃない。波みたいに押し寄せてくる感じ…」

(机の上の英語ノートにリズムパターンを書き込む)


「強・弱・弱、強・弱・弱、って、まるでジャズのスウィング!」

(そこへアキ先生が来る)

アキ先生
「お、いいね響。リズムの感覚がどんどん研ぎ澄まされてきた。」


「先生、このリズムで英文を歌うみたいに音読してみたら…?」

アキ先生(にっこり)
「その通り。英語は“読む”より“感じる”もの。
まさに『音楽と言葉の融合』だよ。」

(響は笑顔でヘッドホンを外し、アキ先生と一緒にJazz Chantを口ずさみ始める)


♪ What do you wear on your head?
A hat.
What do you wear on your feet?
Shoes. ♪

(教室に響く彼女の声は、リズムに乗り、生き生きとしている)

(つづく)

 

 

 

 

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響の音と英語 Vol.2 第8話「自分の“英語の音痴”に気づく日」

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第8話「自分の“英語の音痴”に気づく日」

(響の自室。机の上には英語教材と譜面、スマホの再生ボタンを押す)

響(ひびき)
「よし、もう一度……」

(スマホからジャズチャンツが流れる)

♪ What do you wear on your head?
A hat.
What do you wear on your feet?
Shoes. ♪

(響は小さく声を出しながら繰り返すが、どこかぎこちない)

響(独り言)
「なんでうまくリズムに乗れないんだろう…」

(鏡の前で発音練習)


What do you WEAR on your HEAD?
A HAT.」

(しかし、言葉がひとつひとつバラバラで繋がらない。リズムが崩れている)

響(ため息)
「やっぱり、私、英語の音痴かも……」

(翌日、英語の授業。アキ先生が響に話しかける)

アキ先生
「響、昨日の練習どうだった?」


「正直、難しいです。リズムがつかめなくて…まるで“英語の音痴”みたい。」

アキ先生(にっこり)
「いい言葉だね、『英語の音痴』。気づきの第一歩だよ。」

「でも、音楽も最初は音痴だった。
大事なのは“音の塊”を感じて、リズムの“波”に乗ること。繰り返しだ。」

(アキ先生はスマホを取り出し、リズムに合わせて手拍子)

アキ先生
「ほら、一緒にやってみよう。」

(響はアキ先生の手拍子に合わせて、少しずつリズムに乗り始める)

響(少し笑顔で)
「わ、なんか…楽しいかも。」(つづく)

 


 

まとめ

「英語の音痴」と気づくことは成長の始まり

リズムの“波”に乗ることがコツ

音楽の経験が英語リズム習得の強みになる

 

 

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響の音と英語 Vol.2 第7話「ジャズチャンツの本当の意味」

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第7話「ジャズチャンツの本当の意味」

教室のスピーカーから、軽快なジャズピアノのリズムが流れ始めた。

♪ What do you wear on your head?
A hat.
What do you wear on your head?
A hat. ♪

キャロライン・グレハムのジャズチャンツだった。

響は目を見開いた。

……え? これ、音楽じゃん……!」

「そう。英語は音楽なんだよ、響。
アキ先生が笑う。

「でも、ただの“ノリ”じゃない。ちゃんと“ルール”がある。
たとえばこのフレーズ——」

 What do you WEAR on your HEAD?
 A HAT.

「強く読むのは内容語(=意味を担う語)。
そのリズムの配置こそが、ネイティブにとっての“英語らしさ”なんだ」

響は息をのんだ。

「日本語と英語の決定的な違い——それは“拍”じゃなくて“音節”」

「音節…?」

「そう。たとえば“ミルク”って、日本語では3拍だよね?
でも英語の“milk”は1音節
“バスケットボール”は7拍。でも“basketball”は3音節だ」

「全然ちがう…!」

アキ先生が手を叩く。

「日本人の英語が通じない最大の原因は、このリズムのズレ
音節数を無視して、日本語の感覚でしゃべるから、ネイティブには“なにそれ?”になる」

「えっ……もしかして……音痴みたいなものですか?」

「そう!」
アキ先生は嬉しそうに言った。

“英語の音痴”状態になってるわけ。
でも、音楽をやってる響なら、リズムで覚える方が絶対に合ってるはず」

響は、ぞくっとした。

ジャズチャンツの音源が再び流れた。

♪ What do you wear on your head?
A hat. ♪

それは単なる英語の授業じゃなかった。
彼女の中で、音楽と英語が重なる音が確かに鳴っていた。(つづく)

 

 

 

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響の音と英語 Vol.2 第6話「リズムに宿るもう一つの音楽」

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第6話「リズムに宿るもう一つの音楽」

(英語塾の休み時間、教室の片隅のキーボードに向かう響。机の上には開きっぱなしの英語ノート)

響(ひびき・高3)(心の声)
「英語って、音楽みたいにリズムがある。
それに気づいたとき、なんだか“耳”が開いた気がしたんだよね。」

(そこへ、塾長のアキ先生が入ってくる)

アキ先生
「お、ひびきちゃん。こんなところで一休みか?」


「はい。ちょっとキーボードを触りたくなって。
でも、ついでに英語ノートも……最近、英語が“聴こえる”ようになってきて、不思議で。」

アキ先生(笑って)
「いい傾向だ。
“語学”って、文字より先に“音”があるものだからね。」

(アキ先生、懐から小さなCDプレーヤーと薄い冊子を取り出す)

アキ先生
「これ、知ってる? Jazz Chants for Children
英語の“内容語リズム”を、音楽みたいに楽しめる教材だよ。」

(興味津々で)
「ジャズ……チャンツ……? 聞いたことないです!」

アキ先生
「たとえば、こんな感じ——」

CDが再生される)

What do you wear on your head?
A hat.
What do you wear on your feet?
Shoes.

(目を見開きながら)
「リズムが……心地いい。まるで、ジャズのスキャットみたい!」

アキ先生
「そう。英語のリズムって、まさに音楽そのもの。
ポイントは、内容語にリズムのアクセントが置かれるってことなんだ。」

(アキ先生、ノートにこう書く)

内容語にアクセント!
→ 名詞・動詞・形容詞・副詞などの「意味のある語」に強調
→ 機能語(冠詞・前置詞・代名詞など)は弱く・速く流す

アキ先生
「たとえば、さっきの一節なら、こうなる。」

What do you WEAR on your HEAD?
A HAT.


「ほんとだ……“WEAR”と“HEAD”に自然にアクセントが来てる!
しかも、まるで音符みたいに。」

アキ先生
「でしょ? 響ちゃんみたいな“耳”の持ち主には、ぴったりなんだ。
このリズム感が英語の“語感”につながって、スラスラ読めるようになるよ。」


……私、こういう感覚的な英語、大好きかもしれない!」

 


 

【ナレーション】
英語を「教科」としてではなく、
「音楽」として感じ取ったその瞬間から、
響の中に“もう一つの音楽”が鳴り始めた——。(つづく)

 

 

 

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響の音と英語 Vol.2 第5話「Jazz Chantsの秘密」

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第5話「Jazz Chantsの秘密」

(英語塾の片隅。キーボードの前に座る響と、静かに立つ塾長のアキ先生)

アキ先生
「英語を『読む』ときも、実は“音楽”と同じなんです。
ちゃんとリズムがある。抑揚がある。拍子がある。」


「読むのにも…拍子があるんですか?」

アキ先生
「たとえばこの一文、音読してみましょうか。
This is the reason why I decided to try a new method.

響(英語を読む)
This is the REAson why I deCIDed to TRY a new MEthod.」

(ふと眉をひそめる響)


「なんか、変な感じ…でも、音が浮き出るような、不思議な感覚。」

アキ先生(うなずいて)
「今、君が強く読んだ単語、何だった?」


「うーん…reason, decided, try, method…ですね。」

アキ先生
「そう、それが内容語(Content Words)
英語では、意味のある単語=内容語リズムのアクセントが乗る。
これが、内容語リズム。」

(黒板に書かれた英文の内容語に下線が引かれる)

This is the REAson why I deCIDed to TRY a new MEthod.

響(目を見開き)
「ほんとだ…まるでメロディーの中の強拍みたい!」

アキ先生
「それに対して、“a” や “is”、“to” みたいな短く弱く読む単語は機能語(Function Words)
内容語がメロディー、機能語が伴奏、って言ってもいいかもしれないね。」

響(ピアノをポン…と叩きながら)
「なるほど…。
まるで4拍子の中に、強拍が来るタイミングが決まってるみたいですね。
リズムが“読解の道しるべ”になるってことか…。」

アキ先生(にっこり)
「そのとおり。
意味は、単語の辞書的な意味だけじゃない。
リズムや抑揚に乗ってこそ、真の意味が生まれる。
そして、Jazz Chantsは、それを“身体で感じる”ための教材なんだ。」

(つづく)

 

 

 

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