
第13話「響く、ということ」
(放課後、音楽室の前の廊下。誰かの音読する声が響いてくる)
“Thi…s… is… the… rea… son… why…”
響(ひびき)
(心の声)
「…なんだか、音がバラバラ。たぶん、私も最初はこんな感じだったかも」
(音読していたのは、吹奏楽部の後輩・由菜(ゆな)。手元には学校の英語プリント)
由菜
「……やっぱり、難しいな。英語って、音が全部つながってて…怖いです」
響
「由菜ちゃん、英語の音読、練習してるの?」
由菜(少し恥ずかしそうに)
「はい…でも、なんか“音がぶつぶつ”になるっていうか…」
「言葉が…リズムに乗らないんです。吹奏楽ではテンポ取れるのに、英語だとダメで…」
響
(ふっと微笑む)
「その気持ち、めっちゃわかる。
私も最初、“英語の音痴”だったんだよ」
(別の日、塾の自習室。響は自分の「語順訳プリント」と「ジャズチャンツ音声」を持参し、由菜と向き合う)
響
「たとえばね、これ。“意味のかたまり”で読むって考えてみて」
響(リズムよく)
“This is the REAson / why I deCIDed / to TRY / a new MEthod.”
由菜(ゆっくり真似しながら)
“This is the… REAson… why I… deCIDed…”
(ふと目を見開く)
由菜
「あっ…なんか…音が、つながった…?」
響
「そう、それ! 音が“つながる”って、リズムが生まれたってこと。
音楽のフレーズみたいに、“英語の語順”でも意味がつながるんだよ」
由菜(驚いたように)
「……すごい。英語って、こんなに音楽っぽいんですね」
(その日の帰り道。響とアキ先生が並んで歩いている)
響
「先生、今日ね、後輩にちょっとだけ英語のリズムを教えたんです。
なんか、自分の中で…“ああ、私はこれを学んできたんだ”って初めてわかった気がして」
アキ先生(優しく微笑みながら)
「“響”って、まさに今の君にぴったりの名前だね。
君の声が、誰かの中に“響いた”んだよ」
響(小さく笑って)
「……そうかも、ですね」
「誰かに響くって、こういうことなんだ。
音が、言葉が、伝わるとき、心も重なる。
英語も、音楽も、そして私の名前も——
きっと私は、こういう“響き”をずっと探してた。」【Vol.2 完】
―英語のリズムと語順との出会い―
響は「音楽で英語を感じ」、
英語を通して「音楽の言葉」と出会いました。
文法も単語も大事。
でも、それだけでは英語は“通じない”。
必要だったのは、「音のリズム」で感じ取る力。
そして、「語順」でイメージする読み方。
響が出会った直聞&直読直解法は、
150年続いた“訳読式”の壁を超える一歩となりました。
そして今、響はただの“学び手”ではなく、
誰かに“届ける側”へと変わろうとしています。
響のように、リズムで英語を感じ、意味を乗せて読める人が増えたとき、
日本の英語教育はきっと変わる。
静かに、でも確かに。
響の音は、次の世代へと伝わり始めています。
※入塾を検討されている方は入塾面接をお申し込みになり、前もって「★入塾面接の栞」をお読みください。⇒事務局&研究会 | 武蔵ゼミナール (english634.com)
(※毎年7月中旬、期末テストが終わると《入塾面接予約》が集中して、入塾面接ができなくなります。お早めに入塾面接を済ませてくださるようお願いします。)
全国どこでも自宅でオンライン授業
★武蔵ゼミナール大学受験英語塾
https://www.english634.com