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さとると英語の方程式 第5話「“英文法”は消えるのか?」

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さとる図

 

さとると英語の方程式 5話

“英文法”は消えるのか?」
〜文法が“じゃま”に見えた日〜

月曜の英語の授業。
さとるはノートにびっしりと書かれた「文型」「時制」「関係代名詞」などの説明を、ぼんやりと見つめていた。

(さとる・心の声)
「また文法か…。こういうの、入試にも出るんだろうけど…
昨日みたいに、訳さずに読めたほうがずっと楽だったな」

その夜、自習室でのこと。

アキ先生が、英語の問題集を持ってやってくる。

アキ先生:
「さとる、ちょっと聞きたいんだけど——
“英文法って、いらないと思う?”」

さとる(驚いて):
「えっ……先生、英文法の教師ですよね?」

アキ先生(笑いながら):
「そうだよ。でもね、
“英文法は、英語を読むための土台ではあるけど、主役じゃない”って思ってる」

さとる:
……たしかに最近、文法ばっかり気にしてると、
意味がスーッと入ってこないことがあるかも」

アキ先生は、一文を書いた。

He gave me a book that changed my life.

アキ先生:
「これ、文法的に説明しようとすると——
“第4文型で、関係代名詞が後ろに…”ってなるけど、
それより先に、“どんな場面か”が浮かべばいいんだ」

さとる(心の声)
「彼が僕に本をくれた——その本が、人生を変えた本だった…
……あ、意味がすぐ入ってきた」

アキ先生:
「文法は、意味の“通り道”をスムーズにする“整備”みたいなもの。
でも、それが“目的”になってしまうと、本末転倒なんだ」

(ナレーション)
文法を覚えようとするほど、読むのが苦しくなる——
そんな矛盾を、さとるはずっと感じていた。

でも今、初めて理解できた。

文法は“邪魔”なんじゃない。
“感じる英語”の後ろに、静かに支えてくれている存在だったのだ。

(さとる・心の声)
「英語を“訳さずに読む”ためには、
文法は“感じるための道案内”なのかもしれない…」(つづく)

 


 

Key Point(直読直解の視点)

文法は「主役」ではなく、「サポート役」。

英文の意味を“先に感じる”ことで、文法があとから自然に理解されることもある。

文法は“読むこと”を邪魔するためではなく、“読む流れ”を助けるためにある。

 


 

【次回予告】(全12話)

6話「“英語の感覚”は音から来る?」
〜さとる、シャドーイングに挑戦〜

 

 

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