
さとると英語の方程式 第4話
「“日本語訳ナシ”で、読めるのか?」
〜さとる、英語のまま“感じる”ことを知る〜
日曜日の午後。
さとるは近所のカフェで、参考書を広げていた。
(さとる・心の声)
「スラッシュで区切ると、英語が少し読みやすくなった。
でも…やっぱり、訳してしまうな。頭の中で日本語に変換しないと落ち着かない」
そのとき、スマホにLINEの通知。アキ先生からだった。
「さとる、これ音読してみて。日本語訳はナシでね!」
添付された画像には、こんな英文が。
I opened the door / and found a puppy / sitting in the rain.
(さとる・心の声)
「“I opened the door”…ドアを開けて、
“and found a puppy”…子犬を見つけて、
“sitting in the rain”…雨の中に座ってる…」
そこで、ふと気づいた。
(さとる・心の声)
「……あれ、訳さずに“光景”が浮かんできた」
目を閉じると、
雨の中、小さな子犬がうずくまっている姿が見えた。
その前に、ドアを開けた“自分”が立っている。
(さとる・心の声)
「…イメージが、そのまま入ってきた。日本語に直さなかったのに、わかる」
そこへ、再びLINE通知。
アキ先生:
「今、君は“英語のまま理解する”って体験をしたんだよ」
「文法を分解しなくても、訳さなくても、
“場面が見える”ってことが、英語のまま“感じる”ってことなんだ」
「英語は“音”と“語順”で、直接イメージに結びつけられる言語なんだよ」
さとる(心の声):
「訳さなくても…読めるのか。
もしかして英語って、思ってたより“感覚的”なものなのかもしれない…」
小さな驚きが、じんわり胸の中で広がっていた。(つづく)
Key Point(直読直解の視点)
日本語に訳さなくても、英語のまま「場面」や「感情」を受け取ることは可能。
単語の意味+語順=イメージ。これが直読直解の根本的な感覚。
音読やスラッシュ・リーディングは、英語を“感じる力”を育てる。
【次回予告】(全12話)
第5話「“英文法”は消えるのか?」
〜文法が“じゃま”に見えた日〜
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