
さとると英語の方程式 第7話
「“読める”と“聞ける”はどう違う?」
〜さとる、理解の“速さ”に気づく〜
夕方、自習室。
さとるは長文問題集を開きながら、スマホでシャドーイング用の音声を再生していた。
The reason why I chose this path / is that I wanted to challenge myself.
(さとる・心の声)
「読むとわかるのに……聞くと、ついていけない。
さっき読めた文が、音になると“意味が後から追いかけてくる”感じだ」
そのとき、横から声がかかった。
アキ先生:
「調子はどうだ?」
さとる:
「先生……読むのは少し慣れてきたんです。
でも聞くのは全然別世界というか。
“読めるのに聞けない”って、こういうことなんですね」
アキ先生は静かにうなずいた。
アキ先生:
「いい気づきだ。
“読む”のは、自分のペースで止まったり戻ったりできる。
でも“聞く”のは、時間がどんどん流れていく中で、
その瞬間に理解しないといけないんだ」
さとる:
「なるほど……処理のスピードがまるで違うってことか」
アキ先生:
「そう。
だからね——
“聞いて理解できたら、それが本物の英語力だよ!”
って、いつも授業で言ってるだろ?
それが今、君にも見えてきたってことだよ」
(さとる・心の声)
「読めることで安心してたけど、“英語のスピード”にまだ追いつけない。
でも、それに気づけたのは大きい。
“本物の英語力”って、こういうことだったんだな…」
その日、さとるは初めて、理解に“タイミング”があるという感覚を掴みかけていた。(つづく)
Key Point(直聞直解の視点)
「読める」と「聞ける」は別物。聞くにはリアルタイムでの即時理解が必要。
英語を語順のまま理解できる力=聞ける英語力。
“聞いてわかる”は、直聞直解の到達点のひとつ。
【次回予告】
第8話「“聞ける”ようになるには、どうすれば?」
〜耳と脳をリンクさせるトレーニング〜
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