
さとると英語の方程式 第8話
「“聞ける”ようになるには、どうすれば?」
〜耳と脳をリンクさせるトレーニング〜
放課後、英語演習の補習教室。
さとるはヘッドホンをつけたまま、黙ってリスニング音源を繰り返していた。
(さとる・心の声)
「一文ずつ何度も聞いて、マネして……
でも、まだ“聞こえた英語”が“意味”になるまで時間がかかる」
その様子を見ていたアキ先生が声をかけた。
アキ先生:
「だいぶ集中してるな。今日は“聞く力”をもう一段上げるトレーニング、やってみるか?」
さとる:
「え、まだ他にもあるんですか?」
アキ先生はうなずきながら、1枚のプリントを差し出す。
アキ先生:
「“耳と脳をつなぐ”には、3ステップで取り組むと効果的だ」
さとるが見ると、こう書かれていた:
 
 
直聞直解トレーニング:3ステップ
① リッスン&リピート
 ⇒ 文を聞いたら、すぐに同じように声に出す(意味は考えず音だけ)
② シャドーイング
 ⇒ 聞こえた音に0.5秒遅れで、重ねて発話。イントネーションも真似る。
③ イメージ・シャドーイング
 ⇒ シャドーイングしながら、“頭の中に場面を描く”練習へ。
 
 
さとる(驚き):
「意味を考えるより先に、“音”を身体にしみこませるんですね…
それが“イメージ”と結びついたとき、本当に“聞けた”ってことなんだ…!」
アキ先生:
「そう。
“音だけの英語”が、“意味と感覚がつながった英語”になる瞬間。
それを毎日少しずつ積み重ねることで、耳と脳が“英語の順番”で反応しはじめるんだ」
さとる(心の声)
「英文法じゃない、“英語の感覚”が育つ場所があるんだ…。
頭じゃなく、身体で“英語を感じる”ってこういうことかも」
(ナレーション)
日本語に訳さず、語順のまま聞いて理解する——
さとるは今、英語の“生の音”と向き合いはじめていた。
 
 
Key Point(直聞直解の視点)
・「聞く力」は段階的に育てる。まず音を体に入れ、次に意味とリンクさせる。
・シャドーイングだけでなく、イメージ・シャドーイングが効果的。
・目標は、「聞こえた瞬間に、意味が浮かぶ脳の状態」をつくること。
 
 
【次回予告】
第9話「“わかる”と“使える”の差って?」
〜インプットとアウトプットの壁〜
 
 
 
 
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