
第11話「風が変わった日」
(春が近づくある日。まだ寒いが、どこか空気がやわらいでいる午後)
(遥、自習室で英文を読んでいる)
遥(心の声)
「わかる。読める。前みたいに“にらめっこ”じゃない。」
(英語が、音と意味をもった言葉として、自然に入ってくる)
(自分の中の“英語の回路”が動いている感覚)
遥(心の声)
「意味を“日本語で再構築する”んじゃなくて、
“英語のまま理解してる”って、こういうことだったんだ…!」
(ふと、前の席にいた男子生徒が、静かに立ち上がり、出口に向かう)
(その瞬間、目が合う。軽く会釈)
(遥も、思わず小さく会釈を返す)
遥(心の声)
「…あの人も、きっと、同じ“直聞&直読直解”をやってるんだろうな。」
(見えないけれど、同じ方法を信じ、同じように歩いている“誰か”の存在)
遥(心の声)
「ひとりじゃない。…そう思えるだけで、頑張れる。」
(その夜。部屋で、今日読んだ英文をもう一度音読)
遥(心の声)
「“聞こえる”ように、“読める”ようになってきた。
そして今、“わかる”ようになってきた。」
(春は、もうすぐそこだ――)(つづく)
第11話ポイントメモ
理解の質が変わる瞬間
「読めた」→「わかった」へ。日本語を介さず英語で理解する回路が確かにできてきたという実感。
仲間の存在
面識がなくても、同じ方法を信じて頑張っている“仲間”の気配が力になる。
これは「見えないけど、確かにある絆」。
春の訪れと心の変化
季節の変化と心の成長をリンクさせ、希望の光が差し込む描写。
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