
第10話「音とことばがつながるとき」
(朝の駅。人混みの中、イヤホンをして歩く遥。流れているのは、英語のナレーション音声)
ナレーション(英語)
“This is the reason why I decided to try a new method…”
(遥、目を閉じてゆっくり息を吸う。雑踏のなか、音声に集中している)
遥(心の声)
「日本語に訳してない。でも、意味が…入ってきた。」
(電車に乗り込み、席に座る。目を開けたまま、音声を聞き続ける)
遥(心の声)
「“これは、新しい方法を試そうと決めた理由です”──
頭じゃなくて、感覚でわかる感じ。」
(画面:数週間前──同じ文をノートに訳して、ぐちゃぐちゃになったページ)
遥(心の声)
「前は、“これが・理由・なぜ私が~決めた・新しい方法を”って
単語を並べて、必死だったのに。」
(現在:ふと微笑む)
遥(心の声)
「今は…声が、意味を運んでくる。」
(場面:図書館。ヘッドホンをつけて、音声を聞きながら同じ英文を目で追っている)
ナレーション(英語)
“This is the reason why I decided to try a new method.”
(遥、小さくうなずく)
遥(心の声)
「読む。聞く。感じる。
…英語と、自分の感覚がつながってる。」
(その時、となりの席の高校生らしき男子が、参考書をパタッと閉じて小さくため息)
(遥、彼に話しかけるわけではないが、心の中で思う)
遥(心の声)
「私も、あんなふうだった。
“わからない”って、すごく苦しいよね。」
(再び英文に目を戻す。優しい表情)
遥(心の声)
「でも、大丈夫。私、変われたから。
英語って、ちゃんと届くものだったんだ。」(つづく)
第10話ポイントメモ
直読直解法:英文を前から読んでも自然に意味が入ってくるように。
直聞直解法:聞いた英語が、そのまま意味として心に響く体験。
「訳す」から「感じ取る」への移行が、感性のレベルで進行中。
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