
第9話「心のなかの灯(ともしび)」
(夜。部屋のカーテンは閉まり、机の明かりだけが灯っている。遥は、先輩たちの体験談を読んでいる)
A先輩の声
「最初は全然わかりませんでした。英語って、こんなに苦しいのかって思って…でも、あるとき“わかった”って瞬間があったんです。」
B先輩の声
「英文を、訳さずに感じ取れるって、最初は信じられなかった。でも、ある日、ふっと意味が入ってきたんですよね。」
(遥、じっと体験談を見つめている。目は真剣だが、どこか優しい)
遥(心の声)
「この人たちも…最初は、できなかったんだ。」
(そっと胸に手を当てる)
遥(心の声)
「私も…ここから、始めればいいんだよね。」
(机の横に置かれたノートに目をやる。そこには、先ほど読んだ英語の一節が丁寧に書き留められている)
遥(心の声)
「スラスラじゃないけど、読めた。
“読めた”っていうより…“わかった”って感じ。」
(ほんの少し、口元がゆるむ)
遥(心の声)
「少しずつでいい。前とは違うって、わかる。」
(机上のスタンドの光が彼女の顔をやわらかく照らす。静かなBGM。部屋の小さな灯が、まるで心の灯のように輝いている)
遥(心の声)
「心のなかに…小さな灯(ともしび)がある。
たとえ小さくても、この灯はもう、消えない。」(つづく)
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