
第3話「英語の中に“入っていく”感覚」
(自室の机に向かう遥。前にはスマホとノート。小さなBluetoothイヤホンを耳に入れる。)
遥(心の声)
「まずは“直聞”……とにかく“音を浴びる”ように……」
再生ボタンをタップすると、ナチュラルな英語が流れ出す。
いつもの「単語を追いかけて訳す」勉強とはまるで違う。
遥は、一語一句を“覚えようとする”ことを手放して、
ただ、音のリズムに意識を預ける。
ナレーション(遥の心)
「最初は、波の中に放り込まれた感じだった。
でも、だんだん……“意味のかたまり”が浮かんでくる。」
ふとした瞬間、聞こえたフレーズが頭に映像を浮かび上がらせる。
“This is the reason why I decided to try a new method.”
遥(驚きつつ)
「…あれ?
この英文、なんか、わかる…!
『これが理由で、私は新しい方法を試すことにした』って…
訳してないのに……意味が“出てきた”……!」
遥は、目を見開いたまま音声を止めた。
心が震えている。
遥(心の声)
「英語が、日本語を通さずに、わかる……?
これが、“直聞直解”ってことなの…?」
思い返すと、これまでの英語学習はいつも「訳して理解」だった。
でも今、自分の中で確かに“英語そのまま”でわかる感覚が芽生えている。
ノートには訳ではなく、「気づいたこと」「イメージ」「感じた意味」がメモされている。
意味のかたまり、音の強弱、リズム。
遥(心の声)
「これは……面白いかもしれない。
英語を“知識”としてじゃなく、“ことば”として感じられる……」
遥の顔に、初めて穏やかな笑みが浮かぶ。
遥(心の声)
「もしかしたら、
“できない”のは、やり方を知らなかっただけなんじゃないかな…?」
(つづく)
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