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遥と英語の灯 第3話「英語の中に“入っていく”感覚」

浪人生女子・遥

3話「英語の中に“入っていく”感覚」

(自室の机に向かう遥。前にはスマホとノート。小さなBluetoothイヤホンを耳に入れる。)

遥(心の声)
「まずは“直聞”……とにかく“音を浴びる”ように……」

再生ボタンをタップすると、ナチュラルな英語が流れ出す。
いつもの「単語を追いかけて訳す」勉強とはまるで違う。
遥は、一語一句を“覚えようとする”ことを手放して、
ただ、音のリズムに意識を預ける。

ナレーション(遥の心)
「最初は、波の中に放り込まれた感じだった。
でも、だんだん……“意味のかたまり”が浮かんでくる。」

ふとした瞬間、聞こえたフレーズが頭に映像を浮かび上がらせる。

“This is the reason why I decided to try a new method.”

遥(驚きつつ)
…あれ?
この英文、なんか、わかる…!
『これが理由で、私は新しい方法を試すことにした』って
訳してないのに……意味が“出てきた”……!」

遥は、目を見開いたまま音声を止めた。
心が震えている。

遥(心の声)
「英語が、日本語を通さずに、わかる……?
これが、“直聞直解”ってことなの…?」

思い返すと、これまでの英語学習はいつも「訳して理解」だった。
でも今、自分の中で確かに“英語そのまま”でわかる感覚が芽生えている。

ノートには訳ではなく、「気づいたこと」「イメージ」「感じた意味」がメモされている。
意味のかたまり、音の強弱、リズム。

遥(心の声)
「これは……面白いかもしれない。
英語を“知識”としてじゃなく、“ことば”として感じられる……」

遥の顔に、初めて穏やかな笑みが浮かぶ。

遥(心の声)
「もしかしたら、
“できない”のは、やり方を知らなかっただけなんじゃないかな…?」

(つづく)

 

 

 

 

 

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遥と英語の灯 第2話「ほんとに、変われるのかな?」

浪人生女子・遥

2話「ほんとに、変われるのかな?」

(夜、遥の部屋。デスクには一冊のノートと『直聞&直読直解法』の教材。机に伏せた遥の目がうっすら赤い。)

遥(心の声)
……私、現役のとき、何やってたんだろう」
「単語帳に線引いて、文法書読んで、過去問解いて……それなのに全然わからなかった」
「読むのが遅くて、リスニングもさっぱり……」

(ふと顔を上げ、目の前の教材に目をやる)

遥(心の声)
“訳さずに、英語のまま理解する”……」
「ほんとにそんなこと、できるの……?」

(教材のページを開く。英語のまま音読してみる)


“This is the reason why I decided to try a new method.”
(英語で声に出して読みながら、そっと目を閉じて、そのまま英語を思い浮かべる)

遥(心の声)
「これは…新しい方法を試そうと決めた理由、か」
「なんとなく、わかる気がする。全部は訳してないのに、意味が浮かんできた…」

(そのとき、ふと微かに笑みが浮かぶ)

遥(心の声)
……もし、こんなふうに読めるようになったら」
「変われるかもしれない。もう一度、自分を信じてみようかな」

(夜の静けさの中、小さな決意の灯がともる)

(つづく)

 

 

 

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遥と英語の灯 第1話「暗闇の中の自分」

浪人生女子・遥

1話「暗闇の中の自分」

(モノローグ)
——春。桜が咲いている。
でも、私は笑っていない。

浪人生活が始まって一週間。
まるで自分だけ時間が止まってしまったような、そんな感覚。
制服を着て登校する高校生たちの姿がまぶしくて、目をそらした。

「はあ……また、英語か……」

私の部屋には、去年使っていた単語帳と文法書が山のように積まれている。
「頑張ったのに」「やったのに」——でも、受からなかった。

(遥、心の声)
「私って、結局、何も変われてなかったんだ……」

——その瞬間、スマホに一通の通知が届いた。
「直聞直解法? 直読直解法?」
何気なくタップしてみる。

(読みながら)
「訳さずに、英語を英語のまま理解する……?」

ふと、画面の中の言葉に目が止まった。

「日本語に訳すから遅れる。英語のまま理解すれば、誰でもスラスラ読めるようになる」

(遥、目を見開く)
「え……そんなこと、できるの……?」

わずかな疑いと、それ以上の——希望。

この瞬間、私の中で何かが静かに灯った。
それが、「英語の灯」になるとは、まだこのときの私は知らなかった。(つづく)

 


 

 

浪人生・遥が出会った「直聞・直読直解法」は、
単なる“受験テクニック”ではなく、「言葉との本当の出会い方」でした。

直訳から解放され、音と意味が結ばれていく学び。
それは、迷いや不安を抱える浪人生だからこそ、
より深く、強く心に響くものだったのかもしれません。

この物語はフィクションですが、そこに流れる感覚は、
私が実際に感じた“真実の体験”をベースにしています。

遥のように、今まさに新しい英語との向き合い方を模索する方々に、
この物語が静かに寄り添うことを願っています。

 

 

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