
第1話「暗闇の中の自分」
(モノローグ)
——春。桜が咲いている。
でも、私は笑っていない。
浪人生活が始まって一週間。
まるで自分だけ時間が止まってしまったような、そんな感覚。
制服を着て登校する高校生たちの姿がまぶしくて、目をそらした。
「はあ……また、英語か……」
私の部屋には、去年使っていた単語帳と文法書が山のように積まれている。
「頑張ったのに」「やったのに」——でも、受からなかった。
(遥、心の声)
「私って、結局、何も変われてなかったんだ……」
——その瞬間、スマホに一通の通知が届いた。
「直聞直解法? 直読直解法?」
何気なくタップしてみる。
(読みながら)
「訳さずに、英語を英語のまま理解する……?」
ふと、画面の中の言葉に目が止まった。
「日本語に訳すから遅れる。英語のまま理解すれば、誰でもスラスラ読めるようになる」
(遥、目を見開く)
「え……そんなこと、できるの……?」
わずかな疑いと、それ以上の——希望。
この瞬間、私の中で何かが静かに灯った。
それが、「英語の灯」になるとは、まだこのときの私は知らなかった。(つづく)
浪人生・遥が出会った「直聞・直読直解法」は、
単なる“受験テクニック”ではなく、「言葉との本当の出会い方」でした。
直訳から解放され、音と意味が結ばれていく学び。
それは、迷いや不安を抱える浪人生だからこそ、
より深く、強く心に響くものだったのかもしれません。
この物語はフィクションですが、そこに流れる感覚は、
私が実際に感じた“真実の体験”をベースにしています。
遥のように、今まさに新しい英語との向き合い方を模索する方々に、
この物語が静かに寄り添うことを願っています。
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