
第14話「感覚が先、意味があと」
(響きが、塾にあるキーボードに向かいながら音を確かめている。)
響(心の声)
(あの英語の文、あれから何度も頭の中で響いてる。
“This is the reason why I decided to try a new method.”
まるで、メロディみたいに。)
(そこへアキ先生が入ってくる。)
アキ先生
「響さん、いい顔してるね。何かつかめた?」
響(キーボードの鍵盤を指でなぞりながら)
「うん。音楽と同じなんですね。
“先に意味”じゃなくて、“先に音”。
それがしっくりくるって、初めて気づきました。」
アキ先生(うなずいて)
「そう。“感覚が先、意味があと”。
日本語とは逆の順番なんだ。
日本語は意味を先に考えて言葉にするけど、
英語は“音”や“リズム”が意味を連れてくる。」
響
「意味を先に取ろうとするから、
リズムが崩れて“通じない”英語になっちゃうんですね…」
アキ先生
「そのとおり。英語の“語感”が育てば、
読んでも聞いても、意味が自然に浮かぶようになる。
訳さなくても、“伝わる言葉”になるんだ。」
響(深くうなずきながら)
「音楽もそう。言葉じゃなくて“音”で伝える。
…英語も、音から始めていいんですね。」
(響が目を閉じて、再び英文を口にする。)
響(そっと、英語で)
“This is the reason why I decided to try a new method.”
(…ふわっと、心に広がってくる。)
響(微笑んで)
「もっと、読みたくなってきました。」(つづく)
次回はいよいよ第15話・最終話「響の音と、英語の光」。
彼女の“語感”が、どこへ連れていってくれるのか…
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