
第4話「目で読む、心で感じる」
(ある朝。遥の机にはノートと英文プリント。イヤホンを片耳にだけ入れている。)
遥(心の声)
「“直読”…ね。
“前から、まとまりで、イメージで読む”。
アキ先生の動画で言ってた。
じゃあ、今度はこの英文で試してみよう。」
This is the reason why I decided to try a new method.
遥は、英文を“訳さずに”、“前からそのまま”見ていく。
遥(心の声)
「This is the reason…これは理由。
why I decided to try a new method…
私が新しい方法を試そうと決めた理由。」
一語一語ではなく、意味のかたまりごとに視線が止まり、
日本語の訳は浮かばない。代わりに、遥の中に**「映像」**が湧いてくる。
— 迷っていた自分が、新しいやり方に手を伸ばすシーン。
— なぜそう決めたか、その“理由”を語る未来の自分。
遥(ハッとする)
「……今、わかった。
英語を“読んだ”んじゃなく、“見た”んだ。
まるで、心の中に小さな映画が流れたみたい……!」
英文の下に小さく書かれた、和訳を見てみる。
「これが、私が新しい方法を試すことにした理由です。」
遥(うなずく)
「合ってる。しかも、
この“訳”より、さっき私の中に浮かんだイメージの方が、
ずっと豊かだった気がする。」
ふとスマホに目をやると、アキ先生の動画の一言が思い出される。
アキ先生(音声)
「英語は“頭”で訳す前に、“心”で感じてごらん。」
遥の目に、確かな光が宿る。
遥(心の声)
「これ……このやり方なら、
私、もっと先に進める気がする。」
静かな朝。
遥のノートには、訳文の代わりに、
「決意」「勇気」「理由」「私を動かす力」──そんな言葉が並んでいた。(つづく)
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