
さとると英語の方程式 第3話「“かたまり”で読むってどういうこと?」
〜さとる、スラッシュ・リーディングに出会う!〜
授業が終わった後の自習室。静かな空気の中、さとるは長文問題集を開いていた。
(さとる・心の声)
「単語は何となくわかる。でも、読んでるうちに迷子になる…
一文が長すぎて、途中で何が言いたいのかわからなくなるんだよな…」
そこへ、アキ先生がふらりとやってきた。
アキ先生:
「どうだ? 長文の調子は」
さとる(苦笑い):
「読むだけで疲れます…。
単語は拾えるんですけど、文の意味になると、頭が止まるんです」
アキ先生は、さとるの問題集をのぞき込む。
アキ先生:
「それ、全部を一気に理解しようとしてるだろ?
英語は“かたまり”で読んだ方が、楽になるぞ」
さとる:
「かたまり…?」
アキ先生は紙に1文を書いた。
I know the reason / why he didn’t come / to the party / today.
アキ先生:
「スラッシュで区切ったこの“かたまり(チャンク)”が、英語の意味のまとまりなんだ。
こうすると、文の流れを追いやすくなる
僕は理由を知っています / 彼が来なかった(理由を) / パーティーに / 今日 / ってするとどうかな?」
さとる(目を見開いて):
「……あ、なんか読みやすい」
アキ先生:
「文のはじめから“意味のかたまり(チャンク)”ごとにスラッシュを入れて、前に戻らずに読み進める。
これが“スラッシュ・リーディング”ってやつさ」
さとる(心の声):
「英語って、かたまり(チャンク)で進む言葉だったのか…!」
アキ先生:
「読むことは、“理解する”ことだ。
スラッシュで区切れば、英語の“思考の流れ”が見えてくるよ」
(ナレーション)
その日、さとるの目に、はじめて英語の“流れ”が見えはじめた。
英語のリズム。英語の呼吸。
文の意味は、“語順”と“かたまり(チャンク)”に宿っていた。(つづく)
【次回予告】
第4話「“日本語訳ナシ”で、読めるのか?」
〜さとる、英語のまま“感じる”ことを知る〜
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