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彩と英語のキャンバス 第2話「キャプションの謎」

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美大志望・彩

2話「キャプションの謎」

 

放課後の展示室。
彩は、先輩・遥の絵の横に書かれた英語の一文を何度も見つめていた。

“This is the reason why I decided to try a new method.”

「これが、新しい方法を試そうと思った理由――?」

訳そうとしてみる。でも、なんだか……うまくつかめない。

“理由”?“新しい方法”? どっちがどっちにかかってるんだろう……)

日本語に直した瞬間、先輩の“心の声”が遠ざかる気がした。

その違和感に、彩は戸惑った。

 


 

次の日。
美術部の帰り道、偶然、先輩の遥と廊下ですれ違った。

「あの……昨日のキャプション、すごく印象に残ってて」

遥は立ち止まり、少し驚いたように微笑んだ。

「あの英語、訳すの難しくなかった?」

「はい。なんだか、“意味”はわかるようで、でも“気持ち”が……つかめなくて」

遥はゆっくり頷いた。

「私ね、絵の説明を日本語にしてたとき、何かがうまくいかなかったの」

「うまく……?」

「絵が“動かなくなる”っていうか……。
でも、英語で言ってみたら、不思議と、絵の中に息が吹き込まれる気がしたの」

彩は、目を見開いた。

「訳すんじゃなくて、英語のまま“感じた”んですか……?」

「うん。それが、“私にとっての新しい方法”だった」

遥はそう言って、ふっと笑った。

 


 

(英語って、言葉の“道具”なんだ……)
(誰かに自分の“世界”を届けるための、色みたいなものかもしれない)

そのとき、彩の中に小さな火が灯った。

「私も、その“方法”……やってみたい」

でも、どうやって?

ふと、遥が一枚の紙を差し出した。

「興味があれば、ここに行ってみて」
“訳さずに、英語を理解する”っていう、ちょっと変わった塾だけど――私も、そこで学んだの」

紙には、ある塾の名前が記されていた。

武蔵ゼミナール大学受験英語塾
――塾長武蔵晃央

 


 

英語に“意味”を求めていた自分が、
“色”を感じる旅に、足を踏み入れようとしている。

彩のキャンバスに、新しい線が引かれた。

(第3話へつづく)

 

 

 

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