
【連載 第1回】努力を消し去る「合格の科学」
――意識なんて脆いもんだよ!高層ビルの屋上で「怖くない」と言い切れますか?
「先生、今度こそ一所懸命に頑張ります!」 「努力して、絶対に目標校に合格してみせます!」
入塾面接で、そう目を輝かせて語る生徒さんに、私はあえて少し厳しい話をすることがあります。
「意識なんて、脆いもんだよ」と。
多くの受験生が「やる気」や「根性」で壁を乗り越えようとしますが、実はそれが挫折の入り口だったりします。なぜなら、人間の行動の9割以上を支配しているのは「意識(表面意識)」ではなく「無意識(潜在意識)」だからです。
イメージしてみてください。 あなたは今、高層ビルの屋上、その一番端に立っています。下を見れば、はるか遠くに街路樹や車が見える。
その時、自分にこう言い聞かせてみてください。 「怖くないぞ。一所懸命に頑張って、怖くないと思おう!」
……どうですか? いくら意識で「怖くない」と叫んだところで、足はすくみ、心臓はバクバクと脈打ち、冷や汗が出てくるはずです。これが潜在意識の正体です。意識がどれほど「大丈夫だ」と強がっても、潜在意識が「ここは危険だ!」と判断すれば、体も心も一瞬で支配されてしまいます。
勉強も、これと全く同じです。 潜在意識のOS(基本ソフト)が「自分は勉強が嫌いだ」「英語は苦手な60点の人間だ」と認識している限り、いくら表面意識で「頑張るぞ!」と気合を入れても、潜在意識が強力なブレーキをかけて引き戻してしまいます。
だから、武蔵ゼミナールでは「根性」を教えません。 教えるのは、潜在意識というOSを書き換える「科学」です。
必死になって勉強しなくても、気づかないうちに一所懸命になっていて、目標値まで自然と頑張ってしまう。そんな「楽な状態」を作る方法があるのです。
さて、その「厄介な潜在意識」を味方につけるには、どうすればいいのか? 次回、その驚きのメカニズムについて具体的にお話ししましょう。(つづく)
【第2回予告:80点を取ると「大事件」が起きる!?】
「なぜ、ちょっと成績が上がるとサボりたくなるのか?」 その正体は、潜在意識が発動する「現状維持ブレーキ」。 このブレーキを外さない限り、受験勉強はいつまでも「自分との戦い」になってしまう……という、これまた目からウロコのお話へと繋げていきます。乞うご期待!