
【ノリッジの誓い】「アキ、日本へ帰ったら理系の英語を頼む」40年前のイギリスで託された、私の教育の原点
(前回のあらすじ:すべての教科を支える「思考の道具」こそが国語力(言語能力)であり、感情を込めた音読・暗唱が脳を覚醒させるという、教育の本質をお届けしました。最終回となる今回は、武蔵ゼミナールの指導法の源流となった、私のイギリスでの原体験をお話しします)
なぜ、私がここまで「理系の英語教育」、臨機応変に「言語の本質」にこれほどの執念を燃やし続けているのか。
実は、私自身の人生そのものが、既成の受験界の常識をひっくり返す「大逆転」の連続だったからです。
私はもともと、英語が大の苦手で勉強嫌いでした。そのため普通科ではなく工業高校の機械科へと進み、専門学校を経て、大学病院で歯科技工士として勤務していました。医療の最戦線でモノづくりのプロとして生きていく――それが私の選んだ道でした。
ところが20代半ばの時、大病を患い、その道を断念せざるを得なくなりました。人生の崖っぷちで、私は転身をかけ、ゼロから大学受験の勉強を始めたのです。
「勉強嫌い」で「大人の脳」になってから必死に机に向かう中で、私は多くの高校教師や予備校講師が見落としている、あるいは気づいていても口にしない【勉強の本質(=言葉の回路をダイレクトに開くこと)】に自ら気づき、体得しました。その執念の勉強法で、英語の偏差値を28から72へ上げ、私は周囲の猛反対を覆して難関・慶應義塾大学へと逆転合格を果たしたのです。
そして大学卒業後、私はイングランドの伝統が色濃く残る東部のノリッジ(Norwich)という美しい街へ渡りました。(あえて例えるなら、仙台を彷彿とさせる街です。)そこで下宿したお宅のご主人が、リタイアした元エンジニアであり、奥様はなんとBBC(英国放送協会)の元アナウンサーでした。
技術の本質を見抜くプロであるご主人のリビングには、日本のソニーのステレオがあり、ガレージには日産車がありました。日本のものづくりを心から絶賛してくれていたそのご主人が、あるとき、若き日の私(現地ではアキと呼ばれていました)に、真剣な眼差しでこう語ったのです。
「日本の技術は素晴らしい!エンジニアとしての直感で確実に分かる。でもね、日本から輸入した機械を確実に使えるようにするために日本の技術者を呼ぶのだけど、彼らの英語がよく分からないんだ。通訳は専門的なことが分からないから、技術者に直接尋ねるのだけど、答えはいつも『???』なんだよ。
世界中が、そのために日本の技術の恩恵を受けられないことは、世界の損失だ! アキは工業高校(機械科)の出身だから、その辺の事情はよく分かるだろう。
だから、アキが日本に帰ったら、特に理系の人間の英語教育をしっかりやってほしい!」
この言葉は、元歯科技工士で、のちに教育の道を志す私の胸に、生涯消えない激しい炎を灯しました。
奇しくも、大学受験数学の名人である前塾長が主宰する「武蔵ゼミナール」に就職することになりました。先代の松岡塾長は、私に「いいか、塾屋(単に点数を上げて合格させるだけのビジネス)にだけは絶対になるなよ!本物の英語を教えるのだぞ!」と強い口調で言いました。その魂は、今もオンラインを通じて全国の生徒たちへと受け継がれています。
世界一の技術や素晴らしいポテンシャルを持っていながら、それを伝える「思考の道具(言語の力)」がないために、世界で本当の信頼を勝ち取りきれない――。 この日本の教育が抱える決定的な弱点を、私は38年間、当塾の「直聞&直読直解法」によって覆し続けてきたのです。
英語を「英語のまま」読むメソッドを通じて、すべての教科の土台となる普遍的な読解力・思考力を覚醒させる。これができる教育の場は、受験界において武蔵ゼミナールをおいて他にないと自負しています。
「英語が苦手だから…」と、今あるあなたの武器やポテンシャルを無視して、志望校を下げる必要なんてどこにもありません。
正しいメソッドで「英語の壁」を壊し、言語の本質に気づけば、文系・理系を問わず、早慶をはじめとする難関校への大逆転合格の扉は、今この瞬間から目の前に拓かれています。
次は、あなたの番です。武蔵ゼミナール大学受験英語塾で、共にその覚醒の瞬間を迎えましょう!
(完)