
多くの受験生が「まずは精読で正確に読み、その後に速読でスピードを上げる」という二段階の訓練を信じて疑いません。しかし、それこそが「訳読(暗号解読)式」から抜け出せない最大の理由なのです。
「精読」と「速読」は別の練習ではない
英語を「暗号」として訳している限り、正確に読もうとすればするほど時間がかかります。逆に、無理やり速く読もうとすれば、ただの「飛ばし読み」になり、内容の理解が曖昧になります。
しかし、英語を英語のまま「音」として処理する「直聴直解」の回路ができれば、事態は一変します。
正則・直聴直解法は「精読にして速読」
英語を英語の語順通りに聴いて理解する。この訓練を繰り返せば、正確に読むことと速く読むことは、一つの動作に完全に統合されます。 「正確に読むこと」が「脳の処理速度の向上」に直結し、結果として「速読」になる。これが、他の科目にも時間を配分しなければならない受験生にとって、最も効率的かつ合理的な学習の姿なのです。
「音」はごまかしが効かない
黙読では、わからない箇所を都合よくスルーできてしまいます。しかし、「音」を介せば、理解していない箇所は即座に「聴こえない」という形で露呈します。
「音」に集中することは、最も厳しい精読であり、同時に脳の処理速度を鍛える最強の速読訓練でもあります。精読用と速読用の教材を分け、二倍の時間をかける必要などありません。
この夏、英語の処理回路そのものをアップデートしましょう。
次回:第3回『この夏の「太平洋高気圧」戦略』を公開予定
いよいよ最終回。具体的に明日から何をするべきか?「パラレルリーディング&シャドーイング」の実践メソッドを伝授します。