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【直聴直解法】第2回 その「暗号解読」、いつまで続けますか?

太平洋高気圧

多くの受験生が「まずは精読で正確に読み、その後に速読でスピードを上げる」という二段階の訓練を信じて疑いません。しかし、それこそが「訳読(暗号解読)式」から抜け出せない最大の理由なのです。

「精読」と「速読」は別の練習ではない

英語を「暗号」として訳している限り、正確に読もうとすればするほど時間がかかります。逆に、無理やり速く読もうとすれば、ただの「飛ばし読み」になり、内容の理解が曖昧になります。

しかし、英語を英語のまま「音」として処理する「直聴直解」の回路ができれば、事態は一変します。

正則・直聴直解法は「精読にして速読」

英語を英語の語順通りに聴いて理解する。この訓練を繰り返せば、正確に読むことと速く読むことは、一つの動作に完全に統合されます。 「正確に読むこと」が「脳の処理速度の向上」に直結し、結果として「速読」になる。これが、他の科目にも時間を配分しなければならない受験生にとって、最も効率的かつ合理的な学習の姿なのです。

「音」はごまかしが効かない

黙読では、わからない箇所を都合よくスルーできてしまいます。しかし、「音」を介せば、理解していない箇所は即座に「聴こえない」という形で露呈します。

「音」に集中することは、最も厳しい精読であり、同時に脳の処理速度を鍛える最強の速読訓練でもあります。精読用と速読用の教材を分け、二倍の時間をかける必要などありません。

この夏、英語の処理回路そのものをアップデートしましょう。

次回:第3回『この夏の「太平洋高気圧」戦略』を公開予定

いよいよ最終回。具体的に明日から何をするべきか?「パラレルリーディング&シャドーイング」の実践メソッドを伝授します。

【直聴直解法】第1回 その「暗号解読」、いつまで続けますか?

太平洋高気圧

受験生の皆さん、夏の足音が聞こえてきましたね。この夏、皆さんの学習机の上には、どのような景色が広がっていますか?

いまだに古い「変則・文法訳読式」という名の低気圧が停滞し、英語を「暗号」としてパズルを解くように学習している人が後を絶ちません。

英語を「パズル」にしていませんか?

多くの受験生は、英文を前にすると「まずは日本語に訳さなきゃ」と身構えます。単語をつなぎ合わせ、文法を当てはめ、パズルを解くように日本語に変換する。

断言します。それは「英語の学習」ではなく、単なる「暗号解読作業」です。

黙読をしているとき、脳はわからない箇所を適当に飛ばしたり、日本語を当てはめて都合よく解釈したりして、自分の理解度を「誤魔化す」ことができてしまいます。この「なんとなく分かったつもり」という台風の目の中に留まっている限り、共通テストのようなスピードと正確性が問われる戦場で勝ち抜くことはできません。

「暗号」を卒業する第一歩

英語を英語のまま理解する。この「直聴直解」の感覚を手に入れない限り、本当の意味での英語力は身につきません。

英語はパズルではありません。言葉であり、音です。 「訳す」という暗号解読を卒業し、英語のまま脳に情報を処理させる。この夏、まずは「自分が英語を暗号として扱っていないか?」と疑うことから始めてみてください。

その意識の転換こそが、皆さんの脳内に「正則・直聴直解法」という名の太平洋高気圧を張り出す、最初の一歩になります。

次回:第2回『「精読」と「速読」の壁を壊す』を公開予定 「精読で正確に、速読でスピードを」という二刀流は、実は非効率?なぜ一つの学習で両方叶うのか、その真実をお伝えします。