
逆転の発想(3)―時代の要請と「主役」の交代
英語学習において、「訳読式」と「直読直解法」のどちらが優れているかという議論がなされることがあります。しかし、これは優劣の問題ではなく、時代という大きな流れの中で「求められる役割」が変化したことによる必然の結果といえます。
西洋に追いつけ追い越せの時代
明治時代、日本にとっての最優先事項は、西洋の先進的な知識をいち早く取り入れ、正確に理解することでした。文献を読み解き、いかに緻密に日本語へ翻訳するか。当時の日本に必要とされていたのは、情報を正確に受け取る「受信型の英語力」であり、その目的を果たすために「訳読式」という学習法が、当時の主役として機能したのです。
グローバルな「共創」の時代へ
しかし、今はどうでしょうか。インターネットの普及により、世界は瞬時につながるボーダーレスな時代となりました。かつてのように、文献を抱えて時間をかけて翻訳するだけでは、現代社会のスピード感には到底追いつけません。今の時代に求められているのは、英語を英語のまま処理し、自分の考えとして即座に発信する「発信型の英語力」です。
つまり、現在の英語学習の停滞は、個々の能力の問題ではなく、明治時代に最適化されたままの学習プロセスを、現代のニーズに合わせられていない点にあります。
「訳読式」が担ってきた受信の時代から、英語の発想法を脳にインストールし、自ら思考して発信する「直聞&直読直解法」の時代へ。これは否定や対立ではなく、時代の要請による必然的な「主役の交代」なのです。
武蔵ゼミナールでは、この現代社会のニーズを見据え、時代に即した確かな「英語脳」を育てる指導を行っています。新しい時代の英語力を、ここから一緒に身につけていきませんか。