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遥と英語の灯 第12話「受験英語から”言葉との対話”へ」

浪人生女子・遥

第12話「受験英語から”言葉との対話”へ」

(試験当日。試験会場の廊下。緊張した空気のなか、遥が静かに席に向かう)

遥(心の声)
「ここまで来た。あの日、何もかもが真っ暗だった私が…」

(机に座り、深呼吸。目を閉じると、これまでの日々がよみがえる)

・最初に直聞直解に出会ったあの日
・音がわかるようになってきたとき
・「読めた」ではなく「わかった」と感じたあの瞬間
・心の中で小さくとも灯り続けた希望

遥(心の声)
「この新しい学習法で歩んできた日々全部が、
 私の“今”を作ってくれた。」

(英語の長文が配られる。遥が、まっすぐ英文を見つめる)

遥(心の声)
「訳さなくていい。迷わなくていい。
 私は、“わかる”。――信じて、読もう。」

(読む。意味が入ってくる。焦らず、言葉の流れにのる)

(遥の中で、音・意味・情景がひとつに結ばれていく)

遥(心の声)
「これは試験じゃない。
 私にとっては“言葉との対話”――」

(静かにペンを走らせながら、遥の口元に、自然な微笑が浮かぶ)

――
(後日、自室で合格通知を見る遥。涙が浮かぶ)

遥(心の声)
「ありがとう、あの日の自分。
 そして、言葉の世界に導いてくれた全ての出会いに――」

(部屋の窓の外には、満開の桜)

遥(心の声)
「私は、これからも“わかる英語”を使って、
 “伝える英語”を生きていく。」

(心の中の灯(ともしび)は、しっかりと、未来へつながっていた)【完】

 


 

「直聞・直読直解法で学び直したい」――
そんな想いから始まった遥の一年は、
英語という“暗号”が、“生きた言葉”に変わっていく旅でもありました。

訳さない。音を感じる。意味が自然に浮かぶ。
その感覚は、「英語がわかるってこういうことか」と、
学ぶ者に根源的な喜びを与えてくれます。

そして、遥がたどりついた“合格”というゴールは、
ほんの通過点にすぎません。

これから遥は、
英語を「使える力」へと育て、
「伝える力」として磨いていくでしょう。

この物語が、
どこかで今、同じように悩みながら頑張る受験生や、
我が子を支える保護者の方々にとって、
ほんの少しでも“心の灯(ともしび)”となれたなら、
それが何よりの喜びです。

 


 

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遥と英語の灯 第11話「風が変わった日」

浪人生女子・遥

11話「風が変わった日」

(春が近づくある日。まだ寒いが、どこか空気がやわらいでいる午後)

(遥、自習室で英文を読んでいる)

遥(心の声)
「わかる。読める。前みたいに“にらめっこ”じゃない。」

(英語が、音と意味をもった言葉として、自然に入ってくる)
(自分の中の“英語の回路”が動いている感覚)

遥(心の声)
「意味を“日本語で再構築する”んじゃなくて、
 “英語のまま理解してる”って、こういうことだったんだ…!」

(ふと、前の席にいた男子生徒が、静かに立ち上がり、出口に向かう)

(その瞬間、目が合う。軽く会釈)

(遥も、思わず小さく会釈を返す)

遥(心の声)
…あの人も、きっと、同じ“直聞&直読直解”をやってるんだろうな。」

(見えないけれど、同じ方法を信じ、同じように歩いている“誰か”の存在)

遥(心の声)
「ひとりじゃない。…そう思えるだけで、頑張れる。」

(その夜。部屋で、今日読んだ英文をもう一度音読)

遥(心の声)
“聞こえる”ように、“読める”ようになってきた。
 そして今、“わかる”ようになってきた。」

(春は、もうすぐそこだ――)(つづく)

 


 

11話ポイントメモ

理解の質が変わる瞬間
 「読めた」→「わかった」へ。日本語を介さず英語で理解する回路が確かにできてきたという実感。

仲間の存在
 面識がなくても、同じ方法を信じて頑張っている“仲間”の気配が力になる。
 これは「見えないけど、確かにある絆」。

春の訪れと心の変化
 季節の変化と心の成長をリンクさせ、希望の光が差し込む描写。

 

 

 

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遥と英語の灯 第10話「音とことばがつながるとき」

浪人生女子・遥

10話「音とことばがつながるとき」

(朝の駅。人混みの中、イヤホンをして歩く遥。流れているのは、英語のナレーション音声)

ナレーション(英語)
“This is the reason why I decided to try a new method…”

(遥、目を閉じてゆっくり息を吸う。雑踏のなか、音声に集中している)

遥(心の声)
「日本語に訳してない。でも、意味が…入ってきた。」

(電車に乗り込み、席に座る。目を開けたまま、音声を聞き続ける)

遥(心の声)
“これは、新しい方法を試そうと決めた理由です”──
 頭じゃなくて、感覚でわかる感じ。」

(画面:数週間前──同じ文をノートに訳して、ぐちゃぐちゃになったページ)

遥(心の声)
「前は、“これが・理由・なぜ私が~決めた・新しい方法を”って
 単語を並べて、必死だったのに。」

(現在:ふと微笑む)

遥(心の声)
「今は…声が、意味を運んでくる。」

(場面:図書館。ヘッドホンをつけて、音声を聞きながら同じ英文を目で追っている)

ナレーション(英語)
“This is the reason why I decided to try a new method.”

(遥、小さくうなずく)

遥(心の声)
「読む。聞く。感じる。
 …英語と、自分の感覚がつながってる。」

(その時、となりの席の高校生らしき男子が、参考書をパタッと閉じて小さくため息)

(遥、彼に話しかけるわけではないが、心の中で思う)

遥(心の声)
「私も、あんなふうだった。
 “わからない”って、すごく苦しいよね。」

(再び英文に目を戻す。優しい表情)

遥(心の声)
「でも、大丈夫。私、変われたから。
 英語って、ちゃんと届くものだったんだ。」(つづく)

 


 

第10話ポイントメモ

直読直解法:英文を前から読んでも自然に意味が入ってくるように。

直聞直解法:聞いた英語が、そのまま意味として心に響く体験。

「訳す」から「感じ取る」への移行が、感性のレベルで進行中。

 

 

 

 

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遥と英語の灯 第9話「心のなかの灯(ともしび)」

浪人生女子・遥

9話「心のなかの灯(ともしび)」

(夜。部屋のカーテンは閉まり、机の明かりだけが灯っている。遥は、先輩たちの体験談を読んでいる)

A先輩の声
「最初は全然わかりませんでした。英語って、こんなに苦しいのかって思って…でも、あるとき“わかった”って瞬間があったんです。」

B先輩の声
「英文を、訳さずに感じ取れるって、最初は信じられなかった。でも、ある日、ふっと意味が入ってきたんですよね。」

(遥、じっと体験談を見つめている。目は真剣だが、どこか優しい)

遥(心の声)
「この人たちも…最初は、できなかったんだ。」

(そっと胸に手を当てる)

遥(心の声)
「私も…ここから、始めればいいんだよね。」

(机の横に置かれたノートに目をやる。そこには、先ほど読んだ英語の一節が丁寧に書き留められている)

遥(心の声)
「スラスラじゃないけど、読めた。
 “読めた”っていうより…“わかった”って感じ。」

(ほんの少し、口元がゆるむ)

遥(心の声)
「少しずつでいい。前とは違うって、わかる。」

(机上のスタンドの光が彼女の顔をやわらかく照らす。静かなBGM。部屋の小さな灯が、まるで心の灯のように輝いている)

遥(心の声)
「心のなかに…小さな灯(ともしび)がある。
 たとえ小さくても、この灯はもう、消えない。」(つづく)

 

 

 

 

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遥と英語の灯 第8話「試練と静けさ」

浪人生女子・遥

8話「試練と静けさ」

(模試が終わった午後。帰りの電車の中、ぼんやり窓の外を見ている遥)

遥(心の声)
「今日の模試、すごく難しかった…。でも、不思議と焦らなかった。」

(回想:模試中、英文を読む遥の表情は穏やか)

ナレーション
訳すのではなく、感じ取る。
「直聞&直読直解法」で培ってきた感覚は、
遥の中で“確かな地図”になっていた。

(家に戻ると、静かな部屋。机の上に一通の手紙。母からだった)

遥へ
いつも静かに頑張ってるね。
自分を責めすぎず、ちゃんと休むことも大事だよ。
お母さんは、どんな結果でも、あなたを誇りに思ってる。

遥(読んだあと)
…ありがとう。ちゃんと届いてるんだ、私の毎日。」

(机に向かって、再び長文を読む。英語がスーッと心に染み込んでいく)

遥(心の声)
“読めた”…っていうより、“わかった”って感じ。
 少しずつだけど、前とは確実に違う。」

(翌日、教室で直聞直解トレーニング。耳を澄ませ、音の意味をそのままつかんでいく)

ナレーション
聞くこと。読むこと。理解すること。
すべてがひとつの線でつながっていく──
遥はその線の上を、今、確かに歩いていた。(つづく)

 

 

 

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遥と英語の灯 第7話「灯(あかり)をともす」

浪人生女子・遥

7話「灯(あかり)をともす」

(冬の夜、机に向かう遥。窓の外には静かに雪が降っている)

遥(心の声)
「あの人に言われたの。『遥かは自分の気持ちに嘘をつかない子だ』って。
 でも、私は去年、自分にも周りにも嘘をついてた…。」

(手帳を開き、そこに書かれた文字をじっと見る)

“私は、自分の言葉で未来を選びたい”

(小さく息を吸って)
「この方法で、もう一度立ち上がる。私はもう、逃げない。」

(英語の長文を黙読している。さっきまで眉をひそめていたのが、次第に自然な表情に変わっていく)

遥(心の声)
「読める…前は単語を訳して、文法をこじつけて…
 でも今は、英語のまま意味が流れてくる。
 “私の中で、英語が言葉になった”──そんな感じ。」

(その時、スマホの通知音が鳴る。仲間からのグループLINE)
「模試前日、不安すぎて泣きそう(泣)」

遥(小さく笑う)
「大丈夫、私もそうだった。でも今は、少しだけわかる。
 “自分を信じる”って、こういうことなんだって。」

(ペンを取り、ノートにこう書く)

“春、笑っている自分の顔が浮かぶ。”

(その文字の隣に、光のように希望が差す)

(つづく)

 

 

 

 

 

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遥と英語の灯 第6話「言葉がつながる瞬間(とき)」

浪人生女子・遥

6話「言葉がつながる瞬間(とき)」

(教室では自習時間。遥はイヤホンをつけて、音読CDを何度も聴いている)

遥(心の声)
…あれ…?前より…音のかたまりが聞こえる…?」

(ノートには、例文が整然と並んでいる)
例文: This is the reason why I decided to try a new method.


「うん…“this is the reason why…”までが一気にまとまって聞こえる…!」

(そこに、塾長のアキ先生先生がそっと声をかける)

アキ先生
「遥さん。最近、取り組み方が変わってきたね。音が身体に馴染んできてるの、分かる?」


「はい…言葉がバラバラじゃなくて、意味が“ひとつ”にまとまる瞬間があるんです。」

アキ先生
「それが“英語が英語のまま分かる”って感覚なんだよ。辞書を引かなくても、訳さなくても、“伝わってくる”」

(遥、少し驚きながら)


「まさか…自分にこんな日が来るなんて…」

アキ先生(微笑んで)
「これはまだ入り口。でもね、その感覚はどんどん育っていく。繰り返せば、もっと強くなるんだよ。」

(授業の後の自習室。遥は机に向かってノートを開く。先ほどの例文を何度も音読している)

遥(心の声)
“これが、私が新しい方法を試そうと決めた理由”──」

(遥の頭の中で、英語と意味がふっと重なる。英語の音と意味が、もう離れない)

遥(心の声)
「この英語、もう訳さなくても“わかる”――」

(その瞬間、遥の顔に、スッと笑みが浮かぶ)

遥(心の声)
「言葉がつながった……今、私、英語とつながった…!」(つづく)

 

 

 

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遥と英語の灯 第5話「音と文字が、ひとつに溶ける」

浪人生女子・遥

第5話「音と文字が、ひとつに溶ける」

(夜、自分の部屋。遥が机に向かってイヤホンを耳に入れる)

遥(心の声)
あのときの「英語のままわかる」感覚。
…もう一度あの感覚を、ちゃんと掴みたい。

(机の上には、スクリプトと英文が並び、スマホでリスニング音源を再生)

スマホから流れる音声(英語)
“This is the reason why I decided to try a new method.”

(遥の目が英文を追う。音と文字がぴたりと重なっていく)

遥(心の声)
文字を見ながら、音を聴く。
不思議…「読んでる」のに、「聴こえてくる」。
「聴いてる」のに、「読める」んだ。

(音声に合わせて口パクでリピートする遥)

遥(口を動かしながら)
…This is the reason…why I decided…to try…

(ふと、言葉の流れの中に自然と「意味」が浮かび上がる)

遥(驚いたように)
…。
いま、「なんで新しい方法を試そうと思ったのか」って
意味が、頭じゃなくて、胸にすっと入ってきた…。

(部屋の静けさの中で、遥の顔に笑みが浮かぶ)

遥(小さく)
音と文字が…ひとつになった気がする。
まるで、英語のリズムに乗って、気持ちまで動かされたみたい。

 


 

(翌朝、近所の公園。朝の光が差し込む中、ベンチで英語の文を音読する遥)

遥(心の声)
音読って、こんなに心地いいんだ。
目と耳と口が、全部そろって英語に向かってる感じ…。

遥(ふと空を見上げて)
「英語を勉強してる」っていうより、「英語を体に染み込ませてる」感じ…。
…前の私なら、絶対知らなかった世界だ。

 


 

(ナレーション)

「英語は、ただの知識じゃない」
音と文字を重ねながら、遥は少しずつそれを体感していた。
英語が“壁の向こう”の言語ではなく、自分の中に流れ込んでくる“響き”になりはじめていた。(つづく)

 

 

 

 

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遥と英語の灯 第4話「目で読む、心で感じる」

浪人生女子・遥

4話「目で読む、心で感じる」

(ある朝。遥の机にはノートと英文プリント。イヤホンを片耳にだけ入れている。)

遥(心の声)
“直読”…ね。
“前から、まとまりで、イメージで読む”。
アキ先生の動画で言ってた。
じゃあ、今度はこの英文で試してみよう。」

This is the reason why I decided to try a new method.

遥は、英文を“訳さずに”“前からそのまま”見ていく。

遥(心の声)
This is the reason…これは理由。
why I decided to try a new method…
私が新しい方法を試そうと決めた理由。」

一語一語ではなく、意味のかたまりごとに視線が止まり、
日本語の訳は浮かばない。代わりに、遥の中に**「映像」**が湧いてくる。

— 迷っていた自分が、新しいやり方に手を伸ばすシーン。
— なぜそう決めたか、その“理由”を語る未来の自分。

遥(ハッとする)
……今、わかった。
英語を“読んだ”んじゃなく、“見た”んだ。
まるで、心の中に小さな映画が流れたみたい……!」

英文の下に小さく書かれた、和訳を見てみる。

「これが、私が新しい方法を試すことにした理由です。」

遥(うなずく)
「合ってる。しかも、
この“訳”より、さっき私の中に浮かんだイメージの方が、
ずっと豊かだった気がする。」

ふとスマホに目をやると、アキ先生の動画の一言が思い出される。

アキ先生(音声)
「英語は“頭”で訳す前に、“心”で感じてごらん。」

遥の目に、確かな光が宿る。

遥(心の声)
「これ……このやり方なら、
私、もっと先に進める気がする。」

静かな朝。
遥のノートには、訳文の代わりに、
「決意」「勇気」「理由」「私を動かす力」──そんな言葉が並んでいた。(つづく)

 

 

 

 

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遥と英語の灯 第3話「英語の中に“入っていく”感覚」

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3話「英語の中に“入っていく”感覚」

(自室の机に向かう遥。前にはスマホとノート。小さなBluetoothイヤホンを耳に入れる。)

遥(心の声)
「まずは“直聞”……とにかく“音を浴びる”ように……」

再生ボタンをタップすると、ナチュラルな英語が流れ出す。
いつもの「単語を追いかけて訳す」勉強とはまるで違う。
遥は、一語一句を“覚えようとする”ことを手放して、
ただ、音のリズムに意識を預ける。

ナレーション(遥の心)
「最初は、波の中に放り込まれた感じだった。
でも、だんだん……“意味のかたまり”が浮かんでくる。」

ふとした瞬間、聞こえたフレーズが頭に映像を浮かび上がらせる。

“This is the reason why I decided to try a new method.”

遥(驚きつつ)
…あれ?
この英文、なんか、わかる…!
『これが理由で、私は新しい方法を試すことにした』って
訳してないのに……意味が“出てきた”……!」

遥は、目を見開いたまま音声を止めた。
心が震えている。

遥(心の声)
「英語が、日本語を通さずに、わかる……?
これが、“直聞直解”ってことなの…?」

思い返すと、これまでの英語学習はいつも「訳して理解」だった。
でも今、自分の中で確かに“英語そのまま”でわかる感覚が芽生えている。

ノートには訳ではなく、「気づいたこと」「イメージ」「感じた意味」がメモされている。
意味のかたまり、音の強弱、リズム。

遥(心の声)
「これは……面白いかもしれない。
英語を“知識”としてじゃなく、“ことば”として感じられる……」

遥の顔に、初めて穏やかな笑みが浮かぶ。

遥(心の声)
「もしかしたら、
“できない”のは、やり方を知らなかっただけなんじゃないかな…?」

(つづく)

 

 

 

 

 

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