武蔵ゼミナール
オフィシャルブログ

【脳科学アプローチ②】fMRIが暴いた「英語脳」の真実

このエントリーをはてなブックマークに追加
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
LINEで送る

英語脳③

【第2回】あなたの脳を科学的に診断します:fMRIが暴いた「英語脳」の真実

前回は、私が偏差値28から72へ、そして教え子たちが30台から早慶・東大へと駆け上がった「逆転のドラマ」についてお話ししました。

「そんなの、一部の成功例だろう」 「根性で何とかしただけじゃないのか」

そう思われるかもしれません。しかし、事実はその逆です。彼らが逆転できたのは、根性があったからではなく、「脳の使い方の診断」が正しかったからに他なりません。

今回は、日本の英語教育界を震撼させる、ある衝撃的な「脳の画像」をお見せします。

浜松医科大学名誉教授・植村研一先生が突きつけた真実

ここにご紹介するのは、脳神経外科医として高名な浜松医科大学名誉教授、植村研一先生の研究データ(fMRI:機能的磁気共鳴画像)です。植村先生は17か国語を操る多言語習得の大家でもあります。

この画像には、私たちが38年間言い続けてきた「直聞&直読直解法」の正しさが、物質的な証拠として完璧に映し出されています。

英語脳②

この画像、何が起きているかお分かりでしょうか?

1. 「英語が理解できない人」の脳(左側):翻訳パズルの末路

上の画像は、英語の医学論文はスラスラ読み書きできるのに、英会話になると全く歯が立たないという医師の脳です。 驚くべきことに、彼が英語を聞いている時、脳の血流が増えているのは「日本語を処理する領域(日本語脳)」と全く同じ場所です。

つまり、彼の脳には「英語専用の部屋」がありません。英語の音が聞こえてきた瞬間、無理やり日本語の部屋に放り込み、パズルを解くように翻訳しようとしているのです。これでは、生身の英語のスピードに脳が追いつけるはずがありません。これが、150年続く「文法・訳読式」が生んだ悲劇の脳の姿です。

2. 「バイリンガル」の脳(右側):独立した「英語の部屋」

一方で、右側の画像を見てください。 英語ができる人の脳は、日本語を聞いている時(NHK)と英語を聞いている時(CNN)で、明らかに異なる「独立した場所」が活性化しています。

彼の脳内には、日本語とは切り離された、英語を英語のまま処理するための「専用のOS(英語脳)」が構築されているのです。だから、訳す必要がありません。英語の音が、そのままダイレクトに意味や景色として脳に届く。この「独立した言語野」こそが、偏差値70を超えるために絶対に必要な武器なのです。

「訳読式」の授業は、脳への虐待である

私は以前、歯科技工士という医療の世界にいました。適合しない義歯を作れば、患者さんは噛むことができません。その時、プロは「患者さんの努力が足りない」とは言いません。「自分の技術(術式)が間違っていた」と認め、最新の科学に基づいた術式へアップデートします。

しかし、英語教育界はどうでしょうか。 科学的に「英語脳が育たない」と証明されている訳読式を150年も続け、生徒が英語をできないのを「暗記が足りない」という根性論にすり替えています。

これはもはや、教育ではなく、子どもの脳のポテンシャルを去勢する「虐待」に近いと、私は感じています。

次回予告:なぜ「音声」が脳を書き換えるのか?

では、どうすれば左側の脳を右側の「バイリンガル脳」へと進化させられるのか。 その鍵は、学校の先生が最も軽視している「音声」にあります。

次回は、脳内に「英語専用の部屋」を突貫工事で作り上げる、武蔵ゼミナール秘伝のメソッドについて、その具体的なメカニズムをお話しします。

あなたの脳に、新しい部屋を作る準備はできていますか?

(第3回へ続く)